長崎県平戸市”阿値賀島”でのふかせ釣り。初めてのせてもらった”グンカン”という名の磯。
2019年7月初旬、潮は中潮、天候は曇り。波は穏やかであったが、風が強く撒き餌が高速スライダーで曲がるんだな・・・。
ここんところ、農作業(苺栽培のお手伝い)や雨天のため、大好きな海へ行くことができなかった。
スーパーのお魚さんたちを見ては、『こいつを釣りたい』とひとり言をつぶやく、いわゆる”魚と遊びたい症候群”を完全に発症していた。
この病の治療方法は唯ひとつ。
釣行じゃあああ!
というわけで、船長に海況の安全と天候を確認し、いざ大海原へ出陣。
午前4時半、港をでた船は一路阿値賀島方面へ。
あげてもらったのは、初渡礁の”グンカン”という名の磯。
こんな感じのところ。360度映像でどうぞ。(360度クリクリ回せるので遊んでみてー。)
阿値賀島の「グンカン」 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
ほんでもって、グンカン瀬全体の様子を宇宙っぽく表現するとこんな感じ。
グンカンの裏側には阿値賀島特有の切り立った断崖が広がる。
自然の彫刻。
いざ、久しぶりの実釣。ワクワクがとまらんねえ。
満潮は午前11時頃である。12時に回収してもらうとして、ほぼ上げ潮での釣りになる。
潮は海に向かって右流れ。
にわ男のタックルは、竿1.2号、リール2000番に道糸2号、ハリスは1.75号(大物を期待し、少し太め)、針はグレ針5号、半誘導でタナは3ヒロからスタート。
にわ子のタックルは、竿1.5号、リール2000番に道糸2号、ハリスは2号、針はナノグレ7号、ウキは柴原啓二氏の信望者のためレビウスを使用し、全層釣り。
釣り始めてほどなく、にわ男にアタリ。
20~25cmほどの木っ端グロが連チャンでヒットする。
こりゃあ、こいつらの下にデカイやつが潜んどる。じぇったいに!
そこでウキ下を4ヒロまで深くする。(後々これが大きな間違いであったことに気づくが・・・。)
すると、今度はイサキが怒涛のラッシュでアタックしてくる!
しかし、型が小さい。
どれも20cm~25cm。
ウリウリ坊の縞模様がくっきりついとる。
アカン・・・。
ここからにわ男は迷路に迷い込み抜け出せなくなってしまった。
一方、にわ子の様子はというと。おっ!なんか気合入っとるじぇ!
にわ子の様子を見ると、気合が入っとる。
何を隠そう、にわ子は海の気を全身に集中して集めることができ、”スーパー釣人”に変身することができるのである。
にわ子が変身する瞬間をとらえた映像がある。
そして、その必殺技が”撒き餌ファイアー”。
撒き餌ファイアーとは、絶対的な集魚効果をもつ炎状の撒き餌を放ち、美味しい香りを海に爆発拡散させる、恐ろしい技である。
撒き餌ファイアーが炸裂した直後、にわ子の竿が大きく曲がる!
竿まで燃えとるやんけええええ!
やりとりの末、あがってきたのは40cmのクチブトクロ。
う、う、う、羨ましい・・・。
羨ましすぎる・・・。
さらに、これにとどまらず、スーパー釣人にわ子は撒き餌ファイアーを連続でくりだし、連続ヒットに持ち込む!
これもまた、38cmの良型クロ。
わしのクロはいったい何処に行ったんじゃ。。。
わしのクロよ!何処におるんじゃあああああ。。。
負けられない戦いがここにある!ここでにわ男は最後の手段にでる。
にわ男も負けてはいられない。
ウリ坊の猛攻に耐えながら、にわ男は考える。
にわ子が全層でノーガンで釣っているということは、魚は浮いとる。もう少しタナを浅くしよう。
タナを2ヒロにし、にわ男は最後の手段にでる。
そう、何を隠そう、にわ男もスーパー釣人に変身できるのだ。
気合を入れなおし、変身!
にわ子のような必殺技はもたないものの(現在修行中)、戦闘能力は相当にあがる。
沖の潮の流れに仕掛けを入れ、タナは2ヒロ、撒き餌をさし餌に同調させてじっとアタリをまつ。
次の瞬間、ウキがじんわりと沈みかけたかと思った瞬間、スパッと勢いよくうきが消し込んだ!
にわ男ついにヒット!
かなり強いひき!
強く下へ下へと引っ張りこむ。クロじゃ!間違いないじぇえええ!
やりとりを楽しみながら、無事にタモへとおさまったのは、丸々とした40cmの尾長!
そうこうしているうちに時合は去り、釣れない時間が続く。
喜びの時間はそう長くは続かないものである。
にわ男もにわ子も釣れない時間が延々と続く。
ただ、何者かにエサはとられる。
その正体がわかる。ウマズラだ。針がかりした際、強力に重いので、でかいクロがきたか!と期待してしまうが、あがってきたのは40cm近いウマズラ。
こいつらが湧いておるのか・・・。しかも痩せててマズそう(ウマズラ君、すまん)。
こいつら、きっとメチャクチャ腹減っとるやろうなあ。
針やハリスがいくらあっても足りない。連続ハリスギザギザ、ハリスぷっつん。
こいつらの下までエサをもたせるのは少々きついな。
そこでウキ下を思い切って1ヒロにしてみた。
すると、その一発目!
ドッカーンと竿をひったくるアタリ!!
竿はのされ、ドラグがジリジリと出ていく!
態勢を立て直し、いざお魚さんとの勝負!
こりゃあマジででかい!
タモが少し遠くにあったので、にわ子にヘルプを要請。
「タモとってええええええええ!」
の声が響くと同時であった。
プツッ!
だああああああああ!
ハリスが!ハリスが切れやがったああああああああ・・・・・・・・。
釣り人の皆さん、タモは近くに置いておきましょう・・・。。。。
大物バラシにがっくりしていると、今度はにわ子の叫び!
「でかいのきたああああ!すくってええええええ!」
えっ??まじ??
ふと見ると・・・
ほんで、写真を一枚パシャリ。
とした瞬間、プツッ!
すまん。。。
まったくもって、すまん。。。
もうそれ以上言わんでくれ。。。
頼む。。。
こうして今回の釣行は納竿となった。今回の釣果と思うこと。
今回の阿値賀島釣行の釣果。
20~25cmのイサキ:多数(数えてません)小さかったのでリリース。
40cm級のウマズラ:5匹(痩せてて美味しくなさそうだったので、リリース)
木っ端クロ:多数(大きくなることを願いリリース)
大物バラシ:二人合わせて3~4回
そして、お持ち帰り釣果がこちら。
40cmクラスのクロを3尾持ち帰り。
今回の釣行でまず間違いだったのは、木っ端の下に大きいやつがいるという先入観で釣りをしてしまったこと。エサ取り(今回はウマズラ)の下にエサを通そうとしたこと。
意外とメチャクチャ浅いタナに、つまりは木っ端の上、エサ取りの上にデカイやつが食い上がってきているということに気づいたのが遅かった。
固定観念はいかんね。
自由に発想し、自由に試してみなければ何事もわからんということかな。
それから、変身後の必殺技を身につける修行をやらなければ(笑)。