新型コロナウイルスがこれほど憎く思えた日はなかった。
父は最後までかっこよく戦ったのだ。
令和2年7月1日、ワシにとっては、とってもグレートだった父が永眠した。
82歳。
昭和の強き良き父であった。
入院してから、新型コロナウイルス感染防止(院内感染防止)の影響で、病室に立ち入ることは禁止されていた。父がコロナに罹患していたわけではないのだが、院内感染を防止するために、外部からの入室は禁止だったのだ。
1か月半ほど父とは話をしていなかった。
ようやく病院から、親族ひとりずつ、一日5分間の面会が許された時であった。
最初に母が父と面会をした。
次の日から我々子供が一日にひとりずつ、面会できるはずであった・・・。
その矢先。
父は息をひきとった。
毎日、新型コロナウイルスの新規感染者が何人と報道されているが、三密に気を付けようとか、手をきちんと洗おう、マスクをつけよう、それくらいの認識でしかなかったが、今回は心底、新型コロナウイルスを恨んだ。
父と会えたのは、にっこりと笑った、しかし二度と返事はしてくれない父であった。
せめて最後に母と会話をしたのが唯一の救いだ。
コロナ・・・早くどっかに行ってくれ!
そう願う。
ただし!暗いことは嫌いな父だったので!
これは釣りブログである。
百も承知なのだが、しばらくは釣りとは無関係な記事をご容赦願いたい。
楽しいことが大好きだった父。
そんな父に、今までにもらった楽しいエピソードを思い出しながら、記事にしていきたいと思う。
早速、葬儀の次の日の話
これも新型コロナウイルスの影響で、通常の葬儀はなかなかできなかった。
親族のみでとりおこなう、『家族葬』で送った。
仕方がないが、父はきっと笑いながら「そっちのほうがいいぞ。」と言ったような気がする。
葬儀を終え、1か月半ぶりに、父が家に帰ってきた。
色々な書類を整理し始め、父の書庫等を片づけていた時、
ワシが冗談交じりに
と言うと、母が
「そんなのあるはずないよ。そんなことするお父さんじゃないし、私がお金を渡そうとしても、もう金はいらん、って言ってた人やけんね~。たぶん、財布の中にもお金が入ってないと思うよ。」
だって。
そんなことを話していると、母が、
「父さんの財布もってきてみようか。」
と言って、背広にしまわれていた、父の財布を持ってきた。
きっと母は空っぽになった父の財布を見て、「ほらね。」と言いたかったのだろう。
パカッ
財布を開く。
入っとるやーーーーん!!!
あけてびっくりさ!
なんと何十万円ものお金が、しっかりと財布に入っていた(笑うぜーー!)
そりゃ、「ワシは金はいらん!」って言うはずだ。
その必要がないのだから。
その場で、ワシとにわ子と母は大爆笑!!
さすが親父だぜ!!
仏様になった後でも、ワシらを笑わせてくれる。
しばらくはご容赦を。
49日が終える頃までは、魚釣りとは関係がない記事になると思うが、どうかご容赦願いたい。
そのかわりに、思い出の中から、おもろい話を記事にしていくので、どうかご覧いただけると有難いな。