死滅回遊魚であるハリセンボン。
色んな意味で可哀そう・・。
ハリセンボンは皆さん知ってるよね??
「シュレックじゃねえよ~!」
「角野卓造じゃあねえよ~!」
って、それは女芸人のハリセンボンやないかい!
ワシが言うとるのは、魚のハリセンボン!
愛くるしい顔をしているのに、この棘!
これがハリセンボンやな。
さて、このハリセンボンのトゲトゲ。いったい何本あるのかご存知?
ハリセンボンっていうくらいだから、当然1000本くらいあるんじゃないのか?と思うよね。
ところが残念・・・。
個体差はあるようだが、だいたい300~400本くらいだそうだ。
350本前後が多いらしい。
何だよー!!それじゃあ、針千本と違うやないかあ!!名前をハリヨンヒャククライとかに変えろ!!などと、あまり厳しいことは言わないでくれ。
何せ、このハリセンボンは可哀そうなやつなんだから。
このハリセンボンっていう魚、実は『死滅回遊魚』なのである。
死滅回遊魚・・・いかにも哀れな名前ではないか・・・。
死滅回遊魚って何?
死滅回遊魚ってのは、本来の生息地が南の温かい海水域に生息する魚が、夏の黒潮の潮流にのっかって、本来の生息地とは違う、北の方に流されてしまって帰ることができずに、そのまま冬を迎えると海水温の低下に適応できず死んでしまう魚のこと。
つまり越冬できないわけだ。
他にもたくさん死滅回遊魚がいて、ハリセンボンだけではなく、メッキ、ルリスズメダイ、チョウチョウウオ、クマノミ等がこれにあたる。
越冬できずに死んじゃうハリセンボン。
つまりは、ハリセンボンも本州の沿岸あたりでは本来越冬できる魚ではないために、海水温の低下とともに、そのエリアでは死んでしまうのだ・・・。
だから、針が千本ないからといって、責めないでおくれ。
本来は沖縄あたりで、ゆったりとした人生・・・いや魚生を送れたはずなのだが、台風や黒潮の早い潮流についつい流されてしまい、本州なんかに辿り着いた日には、その数か月後に恐ろしい水温低下が待っており、しもやけになって死んじゃうのさ。
ま、沖縄では人間に捕獲されたら、「あばさー汁」といって、汁物にされて食べられてしまうので、どちらが長生きできるのかは微妙だがな。
今日は何故か・・・ハリセンボンの話しであった・・・。
本日もご覧いただき、有難うございました。
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