
へっぽこ師匠の熟練技が光る。
朝から出鼻をくじかれる・・。
ここ最近の暑さときたら、ちょっと異常じゃねえか?7月だというのに猛暑日連発・・・。この暑さで磯の上に立ったら・・・きっとあの世が近くなる気がする・・・。磯の上は逃げ場がないからねえ。
思案したあげく、暑くなったらすぐに釣りをやめられるように、キス釣りでも行ってみるか!ということにあいなり、久しぶりに『へっぽこ師匠』との釣行なのである。
一応、集合場所は

佐賀県唐津市の東唐津。
唐津城が近く、とても景色の良い場所である。
へっぽこ師匠は夜明け前には釣り場にいるとのことだったので、ワシらも夜明けを目処に現地へ行くつもりにしていた。早起きは釣師にとっては必須である。なんたって『朝マズメ』、つまりお魚さんたちの朝御飯の時間を狙うのが定石だからだ。釣師にとって早起きは三文の徳なのだ。
話しは全然変わるが、ワシは夜中に目が覚める。おしっこタイムである。
これは・・・ジジイなので仕方がない。
この日もご多分に漏れず、おしっこタイムで目が覚めた。排出の安ど感に包まれながら、ベッドに戻ろうとして何気なく時計に目がいった。
なんだとおおおお!!
すでに時計は午前4時30分を回っていた!
にわ子ーー!!寝坊だぞーー!!
ぐーすかと寝ているにわ子をたたき起こした。寝ぼけながらにわ子が「目覚ましまだ鳴ってないやーん。目覚ましセットしてるから大丈夫や~ん。」
何を言う!!すでに4時30分過ぎてるぞ!
午前3時に起きて、しっかり準備をして、午前4時前には自宅を出発して夜明け頃に着く予定にしていた。
ところが!!である!!
にわ子のやつ・・・午前3時ではなくて、午後3時に目覚ましをセットしていたのだ。
へたをすると、もうすでにこの時間、へっぽこ師匠は釣り場に到着しているかもしれないのだ。
出鼻をくじかれたワシらは、バタバタと準備を整え、唐津に向かう・・・。
へっぽこ師匠、遅れてごめんなさい・・・。ワシが悪いんじゃなかとばい・・・。にわ子が・・・にわ子が悪いとばい。ワシがおしっこタイムで目が覚めていなければ、もっと遅くなっとったとよ。だから、にわ子が悪いと。
釣り場に着くと・・・。
釣り場に着くと、師匠はすでに仕掛けをぶん投げて、朝日の中、キスを釣り上げていた。

師匠の出で立ちは、まるで普及の名作『釣りキチ三平』よろしく、ばっちりときまっている。
そして、夜明け前から釣っているというではないか。
ここらへんからして、釣師としての心構えが違うのである。
そして、クーラーの中にはすでに美しいキスちゃんたちが。あらゆる釣りを極める師匠であるが、キス釣りにも造詣が深いことで知られている。
釣り場に立つ時間からして、弟子が師匠に遅れるなんぞ、この世界では御法度なのに、師匠・・・すみません・・・。遅れました・・・。

ワシとにわ子そしてへっぽこ師匠は第一釣座の砂浜で釣りをしていた。
7時頃からワシとにわ子は釣りを始めたのだけれど・・・すでに暑いんよーーー!!
じりじりと照り付ける太陽が、すでにこの時間でもたまらなく暑い。
しかし辛抱して釣っていると、アタリはけっこうある。しかし、なかなか針にかからない。プルプルっと小気味よいキス特有のアタリが竿先から伝わってはくるものの、なかなか針がかりしないのだ。
そんなワシを横目に、師匠はバンバンと釣り上げている。
いったい何が違うのだろうか・・・。その訳は・・・ズバリ!全てが違う!!である。
これを見ていただこう。

師匠が丹精込めて作り上げた、自作のキス釣り用の仕掛けである。色々な装飾が付いたりしていて、とても美しい。
ワシなんか、釣具屋で安売りしていた3年前に購入した出来合いの仕掛け。
針の形からして、全く違うのである。
キス釣りがこんなに奥深いものだとは思わなんだ・・・。まだまだ修行が足りんな。師匠の背中は遠いのである。
まあ、それでもワシも下手くそなりに、師匠には及ばずとも、炎天下の元、頑張っていた。

すると、ぽつぽつではあるが

何匹か釣れる。
しかし・・・小っこいんだなあ、これが。ま、でも頑張り続けるしかないからね。頑張るばい!!
と頑張っていると、師匠はキスの型を求めて、地図にあった第二釣場へ移動していた。流石は師匠、釣りに対して貪欲である。
ほんでもって、遅刻の原因を作ったにわ子は??
おや???いねえぞ???
釣り場ににわ子の姿がない。
すると、日よけのパラソルの影で何やらもぞもぞとしている。もう釣りやめたのか。初めて1時間ほどしか経ってないぞ。根性なしだなあ・・・。
「何してんの??」
と尋ねると、くるりとこちらに履いているジーンズのお尻部分を見せてくる。
何やってんだよ、こんなところで。・・・って・・・ガハハハハ!!!うけるーーー!!こりゃうけるばい!!
なんと、ジーンズが破れて、パンツー!丸!!見え!!!なのである!!!
何故そうなったのかは知らんが、マジでうける。
そりゃ、釣り出来んわなあ!なんせ、パンツー丸見え!なんだから。ガハハハ!!笑わせてくれるぜえ。
しかし、この事実を師匠は・・・知らない・・・。
午前9時半、師匠が納竿したので、ワシもほぼ同時刻に納竿。すでにこの時刻で、気温は30度超え。熱中症の危険があるので、やめた。

師匠の釣果。

素晴らしい釣果ですなあ。
しかも型が良い。流石だ。一方ワシらの釣果は・・・。

一目瞭然、この違い。
キス釣り・・・奥が深いばい・・・。
釣りを終え、キス釣りの奥深さに思いを馳せるワシに対し、にわ子は・・・ジーンズを買いに走ったのであった。
ガハハハ!!マジでうけるぜ!!
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
ふかせ釣りばかりしていましたが、キス釣りの奥深さを痛感した釣りでした。さて、釣好大全九州ではブログランキングに参加させていただいております。よろしければ下のにわか面をクリックしていただき、応援いただけると幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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