長崎県平戸市生月島、舘浦港？？
逆行性健忘症
皆さんは『逆行性健忘症』という病気をご存じだろうか・・・。
いわゆる、『記憶喪失』の一種らしく、発症前の記憶が無くなるという恐ろしい病である。
記憶喪失の期間はまちまちで、数日から数か月、重症になると自分が誰かさえわからないという世にも恐ろしいものなのだ。
原因は精神的なトラウマやストレスにあるらしい。
ここに一枚の写真がある。
どうやら・・・ワシ・・・らしい。
いや・・・ワシと言えば、ワシなのだが・・・ワシではないかもしれない。
釣りに行った記憶・・・ないし・・・でも・・・ワシかなあ・・・。
しかし釣りに行ったのであれば、超絶腕の良いにわ男のことであるからして、たくさんのクロをクーラーいっぱいに持って帰ってきているはずである。
それが・・・ないのだ。
しかし、写真だけはある・・・。
おかしい・・・。
こ！！これは！！これは何じゃ！！
大量のアジコにオヤビッチャ。
おおおお・・・・。
かすかに、かすかにこの写真を見て、記憶がよみがえってきたぞ。
この大量のアジコ・・・ビシャビシャと集団で餌を奪いにくる音・・・。
うううっ。
あ、頭が・・痛い・・・。
記憶がよみがえりつつある・・・。
はっつ！！そうだ！！ワシは釣りに行ったのである。
しかし、際から沖にいたるまで埋め尽くされた『アジコ』の群れにやられまくって、魚が釣れずに撃沈したのだ。
あああ、思い出すだけでもおぞましい！！
海面を真っ黒に埋め尽くすアジコの集団は釣り人を恐怖に陥れる。
このストレスが原因でワシは記憶喪失になっていたのだ。
こいつや、こいつ！！
ワシの記憶喪失の原因は！！
頑張って早起きして、生月くんだりまで2時間半もかけてやってきたのに、こいつがワシの餌を食いつくしたのだ。
ぽちゃん・・・ってウキが着水した音だけで、ワサワサワサっと音に反応してアジコが海面を埋め尽くすほど寄ってくるのだ。
おぞましいわーーー！！
たまにアジコの層を餌が通り抜けて、釣れてくる魚は
こんな本命じゃないやつーー！！
しかも小っちゃい！！
あ～・・・もうこの猛暑じゃ、釣れないかなあ・・・。
体力も気力も削れてくるし・・・しばらく・・・お休みするかな・・・。
と言いつつ、週末になると海にいるのがワシなのだ。
ガハハ！どうしようもないね。
これからはしょっちゅう、逆行性健忘症になりそうである。
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