帰りが最も恐怖だった。ワシの釣り史上最恐最悪の釣行 最終話。

マジで死んだと思った瞬間。

迎えの船を待つこと2時間。

とても釣りを続行することは無理と判断したワシらは、早々に片付けて、迎えの船を待った。

その間も背中側では打ち付けられた波しぶきが頭に降りそそぐ。

冷てえなあ!!

腹立つなあ!!

しかし、それよりもなによりも、船着きあたりのうねりが、時間の経過とともにどんどん大きくなっている。

これ・・・

船に乗れないんじゃないか??

うねった海面が磯をはるかに超えている。

ということは

船首の高さが人の背丈よりもはるかに高い位置にくる。

そこから一気に2m近くドン!と下がる計算だ。

船と岩場に挟まれたら、確実にあの世行きだぞ・・・。

そうこうしているうちに、ますますうねりは酷くなる。

おやおや??

向こうから大きく左右に上下に波に揺れながらやってくるのは・・・

迎えの船じゃーー!!

あんなに揺れてんのかよーー!!

怖すぎるーー!!

木の葉のように揺れる船を見ると、さらに恐怖心が湧いてくる。

荷物を船に上げるのが、まず最初の恐怖。

船が船着きに近づいてくる。

左右に揺れるのは仕方ないにしても、上下の揺れ幅が大きすぎる。

船首が高い時には、ワシのはるか頭上にやってくる。

それでも荷物を船に何とか積み込まなければならないので、ワシは荷物をひとつずつ持って、磯際に立つ。

船首が一瞬低くなって、近づいてきた時に、荷物を放り投げる感じだ。

しかし

この磯際に立っていること自体が怖い。

大波が時折やってきて、ワシの膝くらいの高さまで打ち付け、足をさらっていく。

その時に海中に体ごとさらわれそうになるのだ。

ひえええーーー!!

死ぬーーー!!

船は何度も何度も離れては寄るを繰り返す。

荷物をのせられるのは一瞬だ。

9人分の荷物を船に移すのに、30分以上はかかったと思う・・・。

荷物も2個海に落ちた。(後で拾い上げたけど)

さあ、残るは人間・・・。

残るは人間のみ。

この状態で船に乗り込むには、船首が低くなる一瞬を狙って、足を船首にかけてよじ登るしかない。

まずはワシが乗って、にわ子が乗る時に手をとらねばならない。

マジで・・・怖わい・・・。

落ちたら確実に怪我をするし、下手したら死ぬな・・・。

上下に大きく揺れる船首が近づいてくる。

一瞬、低くなったときを狙って、足を船首にかける!!

ズルッツ!

やべえ!!滑った!!

足を滑らせてしまった。しかし幸いにも体の半分くらいは船の上にのっていたので、必死に自衛隊バリの匍匐前進で船に這い上がることができた。

やばかった・・・。

次ににわ子。

にわ子は意外にも上手いこと船に上がり、船首にいた釣り人に助けられて、怪我もなく無事だった。

危険な状況の中、ひとりずつ、仲間たちが船に上がってくる。

そして

Mr.シマラー氏の番になった時、大きなうねりが船を襲う。

一気に船首が跳ね上がり、Mr.シマラー氏は磯へ転落!!

大丈夫か??

見ると、シマラー氏はすっくっと立ち上がった。

良かったよーー!!(実はこの時、また指を脱臼してしまったそうだ。しかも、また自分で治したそうだ。なんてワイルドな!!)

そして最後に炎のダイワマン氏。

最後だ。頑張って!!

と思ったら、ワシと同じようにダイワマン氏は足を滑らせて、何と船に宙づり状態に!

完全に船にぶら下がっている。

ヤバい!!ヤバイーー!!

こんな状態で、岩場にぶつかったら、船と岩に挟まれて完全にアウトだ。

しかし、船首にいた釣り人が必死の形相でダイワマン氏を引き上げてくれた。

有難う!!マジで有難う!!君たちは命の恩人だ!!

こうして、ワシらは死ぬ思いで船に乗り込み、帰路についたのだ。

そして、帰りも船室外にいたワシは波を何度も被り、まるでプールから上がった後のように全身ずぶ濡れ。

もう、こんな釣りは懲り懲りだ。

でも怪我人は出たものの、皆、きちんと生きて帰ることができた良かったよ・・・。

もう二度と、うねりが強い磯にはのらない!(本来は船長がのせないはずだけどね)

波が高い日には釣りに絶対に行かない!

安全を第一に考えてくれる船長の船にしかのらない!

本日もご覧いただき、ありがとうございました。

怖い体験でした。これからは風や波を今まで以上にチェックして、安全を心がけたいと思います。さて、釣好大全九州ではブログランキングに参加させていただいております。よろしければ下のボタンをクリックしていただき、応援いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

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