釣り人は悪天候が続くと思考回路が停止する。
そして普段やらないことをやってしまう。
ここのところ、雨続きである。
週末の天気予報に晴れマークが見えないどころか、雨、風の予報ばかり。
魚釣りに行けない釣り人は、ただの中年と化す。
博多にわ子に至っては、夢の中でモンスター魚と格闘し、それを反芻しながら喜んでいる有様である。
いかん・・・
魚を釣り、魚を食さなければ、精神が安定せん。
しかし週末はやはり、荒天の予報。
しかたなく、使っていない釣り道具のメンテナンスを始めた。
しばらく道具を磨いていると、病を発症する。
『海だけでも見たい』病である。
昼間がダメなら、夜はどうなんだ??
よからぬ考えが頭をよぎる。
週末はどのみち渡船もでないだろうから、近場の夜釣りならできるんじゃあないか?
チラッと天気予報を見ると
夜は曇り。
行けるじゃん!!
ここからバカ夫婦の暴走が始まる。
普段、ワシは夜釣りには行かないのだ。
何故ならば、老化現象により、夜は仕掛けを作ることが困難で(まあ、老眼のせいだけど)、イライラしてしまうからだ。
しかし、この日は病を発症し、完全に正確な状況判断ができなくなっていた。
『海だけ見たい』病や『魚の顔が見たい』病などは、とても恐ろしい病なのである。
かくして夜釣り決行を決めた博多にわ男と博多にわ子はさらにエスカレートする。
どうせ夜釣りするなら、楽しまなければ!
そうだ
プチキャンプ料理でもやりながら、夜の海を楽しもうではないか!
美味しいものでもつまみながら、夜の海で巨大魚に挑む。
う~ん、いい感じだ。
頭の中のシミュレーションでは、とてもハイテンションな夜釣りが完全にイメージされていた。
こんな感じかな。
いいね、いいねえ!
アウトドアの醍醐味って感じではないか。
肉を食いながら
などとあり得ない会話を妄想するわけだ。
完全に正常な思考回路ではない。
そう、正常な思考回路を失った博多家のバカ夫婦は、夜釣りに行ってしまうのだ。
近場のお気軽夜釣りの予定が・・・
完全に暴走中の博多にわ男と博多にわ子。
近場の防波堤に行くつもりであったが、気づけば長崎県平戸市生月町まで爆走していた。
福岡市内からはおよそ3時間。
ほぼアホである。
いったい、何時から釣りを始めるつもりなのか。
普通に考えればアホな行動であることは明白なのであるが、この日はほれ、頭の中にはアウトドアの醍醐味しかイメージにないものだから、アホな行動=正常な行動 となってしまっておった。
こうして
生月の波止場に到着した我々。
波止場であることに気づく。
風・・強くないか???
そうだ
天気予報を見る際に、風の予報を見てなかった。
釣り人として、あり得ないミスである。
見てみよう。
どぁおああああ!!
赤マークがついとるやんけ!!
釣り場について、この事実と向き合うことになろうとは。
アウトドアの醍醐味が、音をたてて崩れてく~!!
念のため、車外にでてみる。
風の強さをみるために傘をさそうとしてみたが、それどころではない。
暴風でカメラもぶれる。
思いのほか、暴風である。
笑うしかない。
釣りなんぞ、できっこない。
あ~、
芋煮と焼肉、そして、巨大魚との出会いは・・・・・
どうなるんだああ!!
さあ
このバカ夫婦の夜釣りはどうなるのでしょう・・・。