
捜査一課長の内藤剛志が吼える!
必ず被害者の無念をはらす!!
こ・・・こ・・・これは・・・。
磯の波打ち際に、怪しい物体・・・いや、これは釣り人が行き倒れているではないか!
こんな光景を見たら、捜査一課長が黙ってはいないぞ。
内藤さんが気合の入った声で
「全力で、必ず被害者の無念をはらーーす!!」
と叫ぶはずだ。

さきほどまで闘志満々でエギを海に投げていた釣り人が、倒れている。
いったいどうしたのか・・・。
ここまでの経緯を見てみよう。
時を戻そう・・・。
場所は『山島』の磯。
午前5時、早朝の港に釣り人の姿はあった。
佐賀県唐津市肥前町の晴気の港である。

お世話になる渡船『世宝丸』さんに乗り込み、いざ早朝の磯に向けて出港である。
この時はまだ、まさか磯で行き倒れるとは微塵も思っていない釣り人だ。
デカイ春イカを夢見て、闘志満々。
釣れる気しかしないってやつだな。
あがった磯は『山島』という小さな島の南側の磯。
ここは以前に、にわ子がキロアップのアオリイカを釣り上げた磯だ。
期待は高まる。

おおお!!
やる気は誰にも負けとらんぞ。
よかよか。
しかし・・・。
早朝の5時30分くらいから、午前10時くらいまで、およそ4時間の間・・・にわ子、いや釣り人はいったい何百回エギを投げたのだろう・・・。
へたをすると、野球のピッチャーよりも肩を酷使したかもしれん。
なーーーんも釣れん。
なーーーんもイカさんから返事がない時間が延々と続いたのだ。
厳しい特訓みたいだ。



そう、そのとおりである。
『死して屍、拾う者なし!』
釣り人は厳しいのである。
にわ子、いや、釣り人は力尽きた。
万策尽き果て、脱力したのである。
そして静かに眠りにつくにであった。

って、おいおい!!寝とるのか~い!!
行き倒れてるんじゃないのか。
ワシはてっきり、釣り人が行き倒れているのかと思ったぞ。
捜査一課長の内藤さんもきっと怒っているぞ。

まったく、何処で寝とるんじゃ。
そんなところで寝たら、海に落っこちるぞ。
そうなれば、本当に捜査一課長が来るぞ。
ワシらは釣りに来ている訳で、昼寝に来とるんじゃなかとばい。
しかし・・・
程よい磯風が吹いて、天気もぽかぽか陽気で、なかなか気持ち良さそうだな。
気持ちはわからんでもない。
これだけ何も釣れなければ、そうなるわな・・・。
とーーっても厳しい春イカ釣りであった。
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
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