福岡県京都郡(みやこぐん)みやこ町
古式手打ち『籔』
京都郡と書いてみやこぐんと読む。
ついつい「きょうとぐん」と読んでしまいそうになる。
福岡県内に住んでいる人でも、知らない人が多い、そんな町である。
そんなみやこ町から五木寛之の『青春の門』で有名な福岡県田川市へ向かう道中、腹ペコであることに気づいたワシは、どこぞ美味いものはないかと、キョロキョロ。
すると、ワシがガキの頃からある蕎麦屋(うどんもある)が目に入った。
古式手打ち『籔』である。
何が古式手打ちなのかは全くわからんが、懐かしさのあまり、思わず車のハンドルをきった。
こんな感じだったかなあ???
と古い記憶をたどりつつ店内へ入ってみたが、何十年も昔の記憶なので、全く思い出せない。
ただ、だだっ広い駐車場と広い店内は何となく覚えがある。
なかなか趣のある店である。
しかしそれよりも何よりも、ワシは腹ペコであった。
お品書きを見ながら、
目移りが止まらん・・・。
にわ子は『天ざる』をチョイスしたのだが、ワシはホントに腹ペコだったので、天ざるだけでは満足しそうになかった。
ガッツリ食えるやつはないか・・・。
ワシの頭の中では、だいたいこのような田舎の蕎麦屋はざるそばを注文すると、三口くらいで食い終えてしまいそうな感じのお上品な量しかでてこないイメージであった。
しかし、そばは食いたい。
そこでワシは
ざるそばとかつ丼を注文!
わんぱくである。
まあ、しかし、ざるそばはちょこっとしかないから大丈夫だああ。
そう思い込んでいた。
店のおばちゃんが、出来上がった料理を持ってくる。
マジ!!
思ってた感じと違うし。
まずはにわ子が注文した天ざるがこちら。
な・な・なかなか、ボリューミーですな・・・。
ほんでワシが注文したざるそばとかつ丼がこちら。
両品ともなかなかの量だ・・・。
かつ丼はまだ想定内であるが、そばの量が想定外。
しかし、頼んじゃったからな。
まずはそば。
んんんん~。
美味いじゃないか。
しっかり、そばである。
かつ丼は?
んんん~。
これもなかなか、いい感じ。
醤油からくもなく、かといって巷の甘ったるい味付けでもなく、何というか、出汁の優しい味である。
このかつ丼好きやな。
というわけで、ワシはこいつらを胃袋の中に全ておさめてしまったのさ。
さすがのワシも腹パンパン。
にわ子が頼んだ天ざるは、そばは美味しかったらしいが、残念ながら天ぷらがいまひとつだったらしい。
何でも、衣が分厚くて硬かったとのこと(しかも冷めてたみたい)。
天ざるで天ぷらがいまひとつなのは残念な感じである。
でもまあ、懐かしさと満腹感をいただけたので、感謝である。
ご馳走様。