
さすらいの上物師、W氏とともに釣行。
長崎県松浦市の調川(つきのかわ)港。
強風と海のうねりで、瀬渡し船はほぼどこも出船できない。
天気は青空であるが、安全第一である。
しかし、この青空は酷だなあ・・・。
この空を見たら、海に行きたくなる。
そんな博多にわ男のもとに、一本のラインが。
「調川の波止場に行きませんか~??」
さすらいの上物師、W氏である。
行く!行く~!行くに決まってますやん!!
波止場であれば安全である。
朝5時30分、W氏と合流し、いざ調川へ。
途中、いつもの『まろきん』、いや失礼、『まるきん』さんで、餌を調達し調川へ。
午前7時30分頃到着したのであるが、波止場にはビッシリと釣り人が。
早えーーー。
皆さん早起きなのね。
ファミリーからジギンガー、エギンガー、その他諸々、釣り人でいっぱいだ。
我々は突き出た波止場の先端あたりがわりと空いてたので、そこへ釣座をとる。

か・か・風が強いなあ・・・。
強風注意報が出ていた。
安全であることを確認し、仕掛けを準備。
ワシとW氏はふかせ。にわ子はジギンガーZに変身。
ワシとW氏の狙いはクロ。
周囲の釣り人に聞き込み調査を行ったが、どうも釣れていない様子・・・。
う~ん、なかなか、嫌な予感・・・。
足裏くらいのクロが釣れればいいかなあ、くらいの気持ちで調川に来たわけであるが、足元に撒き餌をまいてみても、エサ取りすら見当たらない。
W氏が
「木っ端クロは見えるねえ。」
と、少し安心できる言葉を発する。
木っ端が多少なりともいるのであれば、少しまともなクロもおるでしょう。
そう思い、竿を振り続ける。
しかし、付け餌すらとられない状況・・・。
そんな中、

W氏がシェキナBABY!!を釣り上げる。
こいつがおるのであれば、もう少し大きいやつもおるはずやあ。
そう自分に言いきかせ、釣り続けるが、いっこうに生命感がない。
ここで意思が弱いワシはターゲットを切り替える。
とにかく生命反応が欲しかった。
ここは、狙いを変えるしかないな。
ワシはおチヌ様狙いにシフト。(こっそりと・・)
タナを竿1本から徐々に深くしていく。

そして、竿2本ほどのタナで釣っていたとき、初めて生命反応がある。
勢いよくうきが消し込んだ。
竿にのる!
しかし・・・・・、あまり重みがない・・・・・。
こいつであった。

塩焼きサイズのチャーリー君。
あ、チャーリー君と言っても、釣りをしない方にはわからないよな。
真鯛の幼魚を『チャリコ』と言ったりする。
それで、こいつは『チャーリー君』なのである。
まあ、でも魚がいることはわかった。
このへんのタナを探れば、おチヌ様もいるかもしれない。
すると、ここからメイタ(九州では小型のチヌをメイタと呼ぶ)がポツポツと釣れだす。
竿2本から2本半といったところか。
このまま我慢しておけば、きっとくる!
きっとくる~。きっとくる~・・・。
貞子はイヤだが、おチヌ様はきっとくる。
そんなアホなことを考えていたとき、そいつはきた!!

よかった、よかった。
とりあえず、一匹は確保できたので、晩餐には十分である。
一方、こちらもクロに見切りをつけた、さすらいの上物師W氏。
チヌ狙いで頑張っている。
辛抱の釣りが続く。
そんなW氏。
このあと、堤防が騒然となることを、誰が想像したであろうか。
その模様は次回。
お楽しみに!!