長崎県上五島、中通島釣行初日。
強風を避け、風裏の港を探す。
五島うどんで腹を満たしたワシらは、どこで釣りをするか思案。
この日はとくかに風が強くて、北西風を遮る場所か、背中から受ける場所でないと、釣りをするのは厳しい状況であった。
しかし、そこは釣り場が豊富な五島。
地図を見ると風を遮ってくれそうな場所がいくつもある。
ワシらが選んだのは、有川港から車で50分ほどのところにある、島南東部の『岩瀬浦』というところ。
少し遠いが、まさに風裏になりそうな場所である。
移動中、あらためて認識。
五島は島とはいえ、広い・・・。
岩瀬浦の港に到着し、様子をうかがう。
風裏の場所のはずであるが、けっこうな強風が吹いている。
何とか背中から風を受けるために波止場の先端に行くが、それでも横から風を受けてしまう。
しかし、ここまでやってきてしまったのだから、ここで釣るしかない。
風は強いが、海は相当に美しい。
水が澄みきっている。
漁港の集落風景も静かで美しい。
五島、ホントにいいところだな。
この風景に囲まれて、デカイ魚が釣れれば最高ではないか。
たまらんぜ!
きっとこの海には、まだ見ぬデカイやつがうようよしてるに違いない。
いやがおうにも期待は高まる一方である。
ワシはフカセ釣りで、クロを釣る。
にわ子は最近ドはまりの、餌木を使ったイカ釣り。
実釣開始!!
波止場の先端を二人でぶんどり、釣り開始である。
10分経過・・・
20分経過・・・
1時間経過・・・
まさかの展開である。
魚のアタリが全くといっていいほど、ない!
そんな中、数少ないアタリをとらえ、釣れてくるやつらは
こんな小さいやつとか
こんな小さいやつばかり。
いくら波止場とはいえ、ここは五島。
本来ならば、こんなやつがほしい。
ここは釣りの聖地、五島でっせ。
せめてこれくらいのサイズが釣れて、やっぱりパラダイスやあ~!と叫んでみたいではないか。
にわ子はイカを諦めて、根魚を狙うがやはり
手乗りサイズである・・・。
唯一、魚らしいものが釣れたのはにわ子のこの一尾だけ。
こんなはずでは・・・
こんなはずではなかった・・・。
イメージでは、バシバシ大物が釣れて、クーラーに入りきれず、
「もう釣りすぎたから、宿にもどってゆっくりしようかあ。」
というセリフをはいているはずであった。
ところがクーラー満タンどころか、まともにお魚さんと出会うことができなかった。
まじっすか・・・。
初日は五島の厳しい洗礼を受け、すごすごと宿に向かったのであった・・・。