親父の記憶 VOL.7 ハゼ釣りのこと。
河口付近で竿を垂れる。
親父によく連れて行ってもらった釣りのひとつが『ハゼ釣り』だ。
当時はまず海岸に行き、転がっている石を裏返してゴカイ(餌だな)を見つけてくることからスタート。
今だったら、釣具屋にいけば青ムシ(青ケブ)が売られているが、ワシらは海にゴカイを獲りに行っていた。
短時間でけっこうな量が獲れていた気がする。
そして河口付近の汽水域に行きゴカイを餌にハゼを釣るのだ。
道糸に天秤をくくりつけ、その先に市販の仕掛けを付けて投げていたと思う。
このへんの記憶は定かではないのだが、もしかすると、親父が作った手製の仕掛けだったかもしれない。
餌を付けて投げる。
餌を付けて海へ仕掛けを放り込む。
そして、ゆっくりと、ゆっくりと、仕掛けをさびいていく。
竿をゆっくりと手前にひきながら、さびくのだ。
そうしていると、竿先に
プルプルッと、アタリがくる。
このプルプルが面白くてたまらんのですわあ!
魚を釣ってる~!っていう感じがするんだな。これが子供心にたまらないわけだ。
持って帰り食う!
親父と釣っていると、あっという間に何十匹と釣れる。
そしてこのハゼを持って帰り、食べるわけであるが、はらわたを取り出し、お袋に唐揚げにしてもらう。
ハゼ自体はそんなに大きな魚ではないので、唐揚げにすれば、骨までバリバリと食べることができるのだ。
これが美味かったなあ・・・。
ハゼは美味いんだぞ!
ただし、生では食べないほうがいいみたい。
寄生虫みたいなやつがいることがあるので、必ず火をしっかりと通して食べたほうが良い。
ここだけの話・・・
何度か刺身で食べたことがあるのだが、マジで美味いのさ・・・。
でも、やめた方がいいぞ。