ど、ど、同業者がいる!!

ワシらが数年間育んだ山に・・・。

またまた山に芝刈りに。ワイルドだろう~。

山菜の最盛期がやってきたぞ!

毎年、博多家はこの時期を心待ちにしているのだ。なんたって、山に行けばタダの食材がわんさかと採れる。つまりは、我が家のエンゲル係数の爆下げが期待できる時期なのである。ただでさえエンゲル係数が高い我が家。家計の見直しをせまられながらも、美味いものには目がないという悲しい性。そんな博多家にとってはありがた~い時期に突入したわけだ。

ほんでもって、何を採りに行ったかというと・・・

山菜の女王と呼ばれる『こしあぶら』である。

実はこの「こしあぶら」、九州ではあまり馴染みがないようで、山奥に住んでいる親戚でさえも

「そんなの知らな~い」というくらいなのだ。

であるから、毎年ワシらはあまり労せずしてこの「こしあぶら」を採取することができていた。ほとんど誰も採っていないからだ。有名な「タラの芽」は摘まれていても、「こしあぶら」だけは摘まれずに残っていた。

摘んだ時のこしあぶら独特の清涼感ある香りを毎年楽しみにしている。

というわけで、今年もこしあぶら採りに出かけた。

秘密の場所・・・。

ワシらには「こしあぶら」がたくさん採れる秘密の山が数か所あり、これを数年かけてマッピングしている。

もちろん、人様の山には立ち入れないので国有林のみ。

中でも、ワシらが「でかこし山」と命名した山には、幹が太く、立派な新芽を出すこしあぶらが多数ある一子相伝の山が存在する。

ここは立派なこしあぶらがたくさん採れるのだ。なので、毎年ここに行き、春の香りをたくさん摘んで帰り、天ぷらで食すのをウキウキしながらその時期を待っているのである。

当然この日もこの山へ直行!道中、見つけたこしあぶらも採取。

にわ子が持っているこの棒は、ワシが釣り道具を改造して作成した、こしあぶらを採取するための棒である。

こしあぶらの木は別名「豆腐の木」とも呼ばれていて、幹や枝が非常に弾力性があって柔らかい。従って少々曲げても折れない。その性質を利用して、手の届かないところはこうやって枝にひっかけ棒で手繰り寄せて、先端の新芽をいただく。

う~ん、この独特の香り。清涼感たっぷりの爽やかな香りである。

さすが山菜の女王と呼ばれるだけのことはあるな。

さ、さ、道草はこれくらいにしておいて、本命の『でかこし山』へ行くとしますか!

我らが『でかこし山』が・・・。

でかこし山に到着~。

一年間、待ちに待ったシーズンである。たくさん採って、ご近所にもおすそ分けしなきゃ。

さあ!!採りまっせー!!

・・・???・・・

おや??・・・。

な、な、ない!!!ないぞ!!!こしあぶらの新芽が・・・ないぞーーーー!!

毎年たわわに新芽を芽吹かせているこしあぶらの木に・・・新芽がない!!

しかも明らかに先に摘まれていて、木が丸坊主である!

間違いない・・・『同業者』である。

生業を同じくする者、すなわち同業者・・・。今まで採られたことがなかったのに・・・。しかもこの同業者、許せないのは木が丸坊主になるくらいに新芽を摘んでしまっていること。誰の山でもないので採るのは良しとしても、丸ごと新芽を摘んでしまうのはいかがなものか・・・。全ての新芽を摘んでしまったら木が弱ってしまい、成長できなくなってしまう。来年も恵みを頂戴しようと思うならば、これはやめた方が良い。

最近、YouTube等で山菜採りの動画がたくさん出ているので、こしあぶらの存在を知った方も多く、山菜採りをする人が増えていると聞く。

いかん!!競争激化である!!

我が家のエンゲル係数是正計画が音を立てて崩れていく。

同業者が増えすぎるのも考えものだ。

その後も場所を変えてこしあぶらを採りに行ったのであるが・・・やはり・・・同業者が・・・。

結果、収穫量はいつもの年の半分くらいに。

がびーーーーん・・・。

途中、あけびが花をつけていたので気分転換に写真を。

地域によっては、このあけびの花を好んで採取して食すのだとか。

あけびの新芽(つる)は「木の芽」と称して、一部の地域では珍重され、湯がいてめんつゆとともにお浸しのようにして、卵黄をまぶして食べる『巣ごもり』が人気だと聞いたことがあるが、あけびの花も食べられるとは知らなかった。

そして、こしあぶらが不調であったので、その代わりとして、『たかのつめ』を採取した。

これが、たかのつめの木。

木の幹や新芽の付き方がこしあぶらとよく似ている。それもそのはず。たかのつめはこしあぶらと同じウコギ科の植物である。香りも少し似ていて、こしあぶらほどの強烈な清涼感はないが、良い香りがする。これも天ぷらで良しである。

ふふふ・・・。さすがに同業者はたかのつめまでは採っていないようである。

採取結果。

こしあぶらはいつもの年のように取れなかったけど、それなりの種類が採れたのでまずまずである。

これだけの種類を採取することができた。

これが『たかのつめ』。

鮮やかな緑色で、とても柔らかい新芽である。天ぷらでいただくのであるが、苦味があり、酒の肴にはぴったりなのだ。

『こしあぶら』。

独特の芳香を放ち、まさに春の香りだ。

お浸し、天ぷら、はたまた白飯に混ぜ込みこしあぶらご飯にしても絶品である。

『やまうど』も採れた。

短冊に切り、酢味噌で食すも良し、きんぴらにして食すも良し、もちろん天ぷらでも。

そして思いがけない収穫、『山椒の新芽』である。

お吸い物に入れてもめちゃくちゃ良い香りがするし、木の芽味噌にしても良い。

秘密の『でかこし山』が一子相伝ではなくなってしまったが、色々な種類の山菜を採取することができて、とりあえずは我が家のエンゲル係数が多少下がるかな・・・。

って、こら!!にわ子!!おまえまたキャラメルコーン食ってるじゃねえか!!

我が家のエンゲル係数は・・きっと・・下がらない・・・。

本日もご覧いただき、有難うございました。

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