釣師にあまり好まれない魚・・・。
標準和名はニザダイ。通称サンノジ殿。
磯釣りをされる方にとってはお馴染みの『サンノジ』。
標準和名を『ニザダイ』という。
ニザダイ科ニザダイ属の魚で、尻尾の付け根のところに3本(4本)の暗褐色班があり、こいつに触ると指が見事に切れて怪我をするという、なかなか可愛らしい顔に似つかわしくない、怖い魚だったりする。
磯釣り師はこいつを嫌う。
釣りの引き味はめちゃくちゃ引くので相当に面白いのだが、その食味は不味いとされていて(磯臭いらしい)、こいつが釣れると釣り師は皆一様に、「なんや~・・・サンノジやんけ~!」とか、「おまえかよ~・・」とがっかりした声を発する。
ワシが知る限りでは、こいつが釣れて喜んでいるのは、プロアングラーのシロモッチこと城本尚史氏だけかなwww
「ワイの友達がきたでえ~www」
と、どうやらサンノジが釣れると縁起が良いという意味らしい。
かくいうワシはこいつを食ったことがなかった。
不味い!という理由で、釣り師から嫌われるサンノジであるが、実はワシはサンノジを食したことがなかった。
自分で食べたことがないので、本当に不味いのかな??という疑問が。
そんなワシの疑問に答えがでる日がついにやってきた!
とある日、福岡市博多区にある『大河すし』に行ったときのことである。
大河すしは回転寿司屋であるが、目の前で職人さんが注文した寿司を握ってくれる、本格的な寿司屋に近い回転寿司屋さんだ。
そりゃあ、一般的な回転寿司と比べると値段が高いから、ワシにとっては超贅沢なのだ。
にわ子に10回お願いして、1回許可がおりるかどうかのお店なのさ・・・。
我が家の財務大臣様は常に無投票で選出される。対立候補として出馬したいワシであるが、出馬すら許されない身である・・・。
その財務大臣様の許可がおり、大河すしに行き、おすすめメニューを見ると
な!な!なんと!!
『ニザダイの酢〆』とあるではないか!!
寿司屋でサンノジが食えるとは・・・。
もうワシは興味深々さ。
速攻で注文!!
おおお!!
こいつか!!
ついに、ついにサンノジを食べる日がやってきたぞ。
まずは皆が磯臭いという、その匂いをチェック。
クンクン・・・。
な~んだ、全然大丈夫じゃねえの。ま、酢〆にしているからかもしれないが、磯臭さの微塵もない。
見た目は・・・何だか、スズキに似てるかなあ。
それでは、いざ、実食!
・・・・・・・
おんやあ~??
何だよおーー!!美味いじゃないか!!
軽く酢で〆られたその身には、上品な脂をまとっており、滑らかな身質の中に甘みを感じる。
サンノジ、美味いぞ。
何故皆嫌がるのだろう。
特別に美味い魚というわけではないが、全然普通に美味しく食べられる。
おそらく磯臭いというのは釣れる時期にもよるかもしれない。そして、血抜きだと思う。
活きているうちに、しっかりと血抜きをして、きちんとした下処理をすれば、きっと普通に食べられる魚なのではないかと思う。ま、ここの職人さんの腕が良いというのもあるかとは思うが、それにしても、釣り師から毛嫌いされるほど不味いとは思わないぞ。
サンノジは普通に食えるということがわかった。
もちろん、そのほかの魚も食ったぞー!!
サンノジが思いのほか食える魚であったということに驚きながら、もちろん、その他の寿司もいただいたぞ。
活〆カンパチの背身と腹身。
こんなもん、美味いに決まっとるーー!
生の太刀魚と炙った太刀魚。
炙り太刀魚は身がふかふかしていて、香ばしい香りがたまらん一品。
忘れちゃあならんのが、本マグロの赤身ね。
こいつは一皿に2貫入っていたのだが、あまりにも我慢できずに写真をとるのを忘れて、1貫食った後www
ほんでもって、ほんでもって、本日のメインイベント!!
アラ(クエ)の握り!!
もうどうにでもしてくれ~。
今だったら、何を言われても怒らんぞ。
どんなむごい仕打ちにも耐えられそうな気がするwww
てなわけで・・・。
思いがけず長年の疑問が解けた日であった。
以前、イスズミを食べてみて
「皆が言うほど不味い魚じゃないやん。ていうか、普通に食えるし・・・。」と思ったことを思い出した。
今回サンノジを食べてみて、処理をきちんとすれば、普通に美味しく食べられることがわかったぞ。
うんうん、これでまたワシもひとつ優しくなった(爆)
ワシの疑問を解いてくれた大河すしさんの情報をのっけておこうかな。
店名:大河すし
住所;福岡市博多区西月隈4-8-2
大河すしさん、ご馳走様でした。
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
まさか寿司屋さんでサンノジが食べられるとは思いませんでした。さて、釣好大全九州ではブログランキングに参加させていただいております。よろしければ下のボタンをクリックしていただき、応援いただけると幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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