
へっぽこ師匠と釣り勝負じゃ!!
天気も良いし、風も穏やかときたもんだ。
むか~し、昔、あるところに、おじいさんとおばあさんが居ったそうじゃあ~。
おじいさんとおばあさんは、それはそれは平穏な毎日を送っておった~。
おじいさんとおばあさんの楽しみは魚釣りで、海へ出かけるのが大好きじゃった。
ある日、おじいさんとおばあさんは、天気の良い日に魚釣りに出掛けたのじゃった。


あれは何じゃろうかのお~・・・。

って!!あれは!!ワシのクーラーボックスやないかーーーい!!
あの中にはワシの大事な大事な『おにぎり』が入っとるんじゃ!!
ワシのおにぎりよ、何処へ行くんじゃーー!!
楽しく穏やかに釣りをするはずだったのに・・・。
今回の釣行は、いつもの浜本釣りセンターさんにお世話になり、平戸の大崎の地磯にあがった。
今回の釣行では
「ブログ見てますよ~。」と数名の方からお声掛けをいただき、嬉しい限り。
ただ・・・最近・・・釣りに行けなくて、あまり更新していなかったワシ・・。
すんましぇん・・・。
真面目に更新するように心を入れ替えるっす・・・。
さてさて、大崎の地磯へは友人の『へっぽこ師匠』と一緒。これはきっと楽しい釣行になるはずである。
まずは磯でのコーヒーブレイク。
ワシは鳥目の老眼なので、暗い磯ではじっとおとなしくしている以外に術をもたない老人と化す。日が昇るのを待つしかない、悲しい釣師なのである。


焚火をしながら、熱々のコーヒーを飲むのは至高である。
焚火の炎ってリラックス効果があるらしいぞ・・・。知らんけど。
さあ、焚火とコーヒーで温まったので、あとは日の出を待つだけや。久しぶりにお魚さんと遊んじゃるけん、待っとれよ、お魚さんたち!!
と・・・ワシが日の出を待っているのをよそ目に、へっぽこ師匠はすでに準備を整えて、臨戦態勢である。
すげえ・・・。師匠は鳥目でも老眼でもないのか・・。すげえ。
確かに歳はワシより若いが、それでも薄暗い磯の上をひょいひょいと歩き、仕掛けを準備できるとは。
流石は、へっぽこ師匠である。
日の出はまだであるが、少し明るくなってきたので、ワシがようやく釣り座に荷物を運ぼうとしていると

ひええええ!!
もう竿が曲がってますやん!!


しかもタモまで出しちゃったりなんかして!
朝一番からでかいやつ釣ってるし。
師匠・・・朝から絶好調ですなあ。何だか今日は爆釣の予感しかせんばい。ワシも早く釣らねば。焦る気持ちを抑えて、ワシは必死に老眼と闘いながら仕掛けを作る。
それにしても・・・見えんのじゃ。見えんのよ、小さな穴や細い糸が・・・見えんのじゃああああ・・。一応、ハズキルーペは持参しているのだが、ワシの自尊心がそれを使用することを拒む。
持ってきてるんだったら使えばええやん・・・ハズキルーペ・・・。
そんな小さな葛藤をひとりでしている間にも、へっぽこ師匠は釣り続ける。



いいな、いいなあ。
おっしゃあ、ワシだって負けてはおれんばい。
ここで、遅ればせながら、にわ男ちゃんのかっちょいい姿を!!


どうよ、どうよーーー。
ファイアーブラッドがぶち曲がっとるやろおお!
きゃあああ!!にわ男ちゃん、男前~!!
それにしても、この日はなかなかに型がよろしい。あがってくる魚はサイズがほとんど35センチを超えている。
確か昨年も3月の時期はめちゃくちゃ型が良かったような気がする。
さてさて・・・
にわ子はどうかな。
まあ、ワシとへっぽこ師匠にはかなわないと思うがな。どれどれ。


おりょりょ・・・。
いっちょまえに竿を曲げたりなんかしちゃったりして。まあしかし、大きさではワシらには勝てんだろう。
ふふふ・・・。
まあせいぜい頑張りたまえ。

って思ったら
40オーバー釣ってんじゃねえかよーーー。
そのドヤ顔はどうにかならんのか、どうにか。
ワシらが40オーバーを夢に頑張っているのに、さっさと40オーバー釣ってからに。どうなっとるんじゃ。きっと何か反則的な餌を使っとるやろー。
噂によるとにわ子は撒き餌の中に、合い挽きミンチを混ぜ込んでいるらしい・・・。知らんけど。
ここで負けては漢が廃る。
やってやろうじゃねえの。ワシ頑張るもんね。と、気合を入れ始めた頃、最初の悲劇が男性陣を襲う。

バカ波である!
大潮のこの日、バカ波の犠牲になったのは、へっぽこ師匠。少し低いところにいた師匠をバカ波が襲ったのである。


急いで避難!
何とか怪我もなく無事であったが・・・
師匠は・・・びしゃびしゃ。
靴下まで浸水し、冷たい海水の餌食になってしまった。冬の寒空に、靴下がびしゃびしゃ・・・。これ以上ない仕打ちである。めちゃ寒かろうに・・・。それでも師匠は磯に立ち続ける。流石じゃ。すげえ・・・。

そんな師匠の勇姿に感動しながら、ワシも釣りを続けていた。
すると、ふと、ワシの後方で
ゴロゴロゴロっと聞きなれない音が耳に入ってきた。
何?何?何なのさあ・・。音の方向に目をやると

またしても、またしてもバカ波が、今度はワシのクーラーボックスをさらっていきやがった!
ま、ま、マジかよ~!!
クーラーボックスの中にはワシとにわ子の昼飯と、買ったばかりのウキが2個も入っている。
勘弁してくれよ~。
あああ・・・ワシのクーラーボックス・・・何処に行くのさ・・・。

すると、優しさと親切の塊のような浜本釣りセンターの船長が船でさっそうと現れ、クーラーボックスを見事回収してくれた。
有難う・・・有難う、船長。
博多にわ男、この御恩は一生忘れませんぞ。
しかし、反省である。船長にも迷惑をかけてしまった。磯はバカ波がくるので、こんなところまで波は来ないだろうという過信はダメだ。常に安全に気を配り、注意を怠ってはいけない。今回の教訓である。
さてさて釣果であるが。

最長寸は42センチ。ほとんどが30センチ台後半という、なかなかの釣果であった。
へっぽこ師匠も30センチ台後半を揃えていた。
40センチオーバーは2尾であったが・・・それを釣ったのはにわ子であるという事実は・・・ここでは伏せておこう。
本日もご覧いただき、有難うございました。
満足のいく釣果でしたが、バカ波には気を付けたいと思います。さて、釣好大全九州ではブログランキングに参加させていただいております。よろしければ下のにわか面をクリックしていただき、応援いただけると幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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