夜がしらみはじめ、準備開始。
30分ほどで明るくなり始めた。
明るくなり始めたとはいえ、まだまだ暗い。
こんな中で準備するには、必要不可欠なアイテムがある。
そう、ハズキルーペである。
こいつがないと、ワシは糸が結べない、針が結べない。
完全に明るくなれば、大丈夫であるが、薄暗い中での作業にはこいつが必要である。
隣の磯に上がっていた釣り人は、暗いうちから電気ウキを浮かべて頑張っていた。
電気ウキの動きで、潮が左から右へかなりの速さで流れているのがわかる。
この潮の流れだと、仕掛けがうまくなじまない可能性がある。
そこでワシはいきなり2Bの負荷をつけ、仕掛けを潮の流れに落ち着かせることを選択した。
ハズキルーペの力を借りながら、悪戦苦闘しながら仕掛けを仕上げる。
うんうん、そうこうしている間に、いい感じで明るくなってきた。
磯際に撒き餌をうつと、スズメダイの乱舞。
うへ~・・・。
わいとる、わいとる。
厳しい労使交渉を乗り越え、買っちゃったリールをセットしたわけで、心はワクワクがとまらないのであるが、大量のスズメダイを目にすると、少しめげる・・・。
一方、にわ子はというと、
急にジギングってやつに目覚めたようで、ワシのリール購入をネタに、ジグやら何やら買いそろえていた。
どこで学習したのか、道糸とリーダーをしっかり結んでいる。
こそっと学習しやがったな・・・。
準備が整い、実釣!!
磯際にスズメダイをクギ付けにするため、際に撒き餌をバシバシ打つ。
そして、竿1本ほど先に仕掛けを投入する。
すると早速、あたりが!!
ウキがスパッと消し込む。
手元にはまずまずの重量感とともに魚のひきが伝わってくる。
これこれ~!!
これをまっていたのだよ。
数週間のストレスが一気に吹っ飛ぶ。
魚が見えてきたよ~^^
んんん????
色が白いなあ。なんだ??
ババたれズーミーやああ!(すぐにウンチをするイスズミってことっす)
30cmほどのイスズミ。
しかも、ご多分にもれず、手にするやいなや、ブリっと一発ウンチ・・・。
マジ、めげる・・。
しかし、このタナにイスズミかあ。フタヒロほどのタナである。
何投か同じタナで、投入ポイントを変えながらやってみたが、同じサイズのイスズミ・・・ぶりっ。
そこでタナを変えてみる。
その下にでかいクロがいることを夢見て。
竿一本ほどのタナに深く調整。
少し沖目を流していると、ウキが勢いよく消し込んだ!!
すかさずあわせをいれると、
ズシっと魚の重量を竿を通じて感じる。
キターーー!!
久々の超重量感!!
これこれ~!!
わりとガチで締めていたドラグがじりじりと出る。
下へ魚が突っ込む。
スットブレーキの出番じゃあああ。
うん、いいよ~、スットブレーキ。
強烈な重量感に耐えながら、魚を寄せる。数分間やりとりを楽しんだ。
こりゃあ、マジででかいぞ。
魚影が見えた!
で、で、でかい!
んんんん??????
し・か・し・・・・・し・ろ・い・・・???
だあああああ!
またしてもイスズミやんけーーー。
ゆうに、50cmはある。
一瞬、がっかりして気を緩めた瞬間、奴は一気に下へ走り、2号のハリスをぶち切って去っていった。
ワシの夢を返して。
にわ子の様子をのぞいてみよう。
磯の上でジギングをするのは初めてとあって、にわ子もなかなか苦戦しているようである。
ボトムをとる。
しゃくる。
を繰り返しているようであるが、大潮の満潮時であったため、沈み瀬の箇所がまだよくわからない。
そのため、根がかりを連発。
それでも根気よく魚を求めて投げ続ける。
すると、記念すべき、磯ジギング初のお魚が。
アラカブ。
これくらいのサイズなら、丸揚げで美味い。
そのままはやめたほうがいいと思う。
せめて揚げようぜ。
しかし、初ヒットの魚とあって、にわ子は仏心を出してリリース。
これを機に、何かコツをつかんだのか、同じようなサイズのアラカブを連続でヒットさせるにわ子。
なかなかやるやんけ。
こうやって、いつも新たな技を身に着け、ワシはおいていかれる。
いつもそうだ。
さあ、まだまだ釣りは始まったばかりであるが、このあとどのような魚がまっているのか。
次回、実釣の後編をお届けする。
こうご期待あれ。