前回に引き続き、オリーブ畑でのお手伝い。
西田敏行さんの番組「人生の楽園」はまだまだ遠い。
さあ、いよいよオリーブ畑での作業である。
ワシはいつも握っている竿を、鍬に持ちかえて、木の植え替え作業に入る。
どういう理由かは不明であるが、樹勢の弱い木がある。
こいつをできるだけ日当たりの良い場所に移すのだ。
樹勢の弱い木の根を掘り起こし、日当たりの良い場所に穴を掘り、そこへ植える。
これの繰り返し作業だ。
ふだん運動不足のワシは、すぐに腰が痛くなる。
他のメンバーは・・・・・
元気だ。
普段からきちんと運動してるんだろうなあ・・・。
偉い・・・。
理事長はワシより先輩であるが、ワシよりもはるかに体力がある。
スゴイ・・・。
M博士は頭が良いうえに体力もある。
しかも悔しいことに、このうえ、男前ときたもんだ。
天は彼に三物も与えた。
不公平である。
二人とも一生懸命に植えかえの為の穴を掘っていた。
おやおや~ん???
楽園の住人、Sさんは何を考えてるのかなあ??
そう、なにを隠そう、Sさんは田舎暮らしに猛烈に憧れているのである。
ゆくゆくは西田敏行さんの番組『人生の楽園』に出演するのだと、本気で思っている。
Sさん・・・
田舎は厳しいとばい・・・
コンビニもなけりゃ、明かりすらないとですばい・・・。
大丈夫??
そんなSさんを横目に、穴を掘り続ける理事長とM博士。
ええっと・・・
???米職人のEさんは??
あ、いた・・。
米職人のEさんは、実家が米農家。
自らもコンバインを操る米職人でありながら、普段は家具を売っている、とてもミステリアスな男である。
こっそりとオリーブ畑をやろうかと考えていたが、そこは楽園の住人Sさんが目を光らせている。
抜け駆けは許さないのである。
どうあっても人生の楽園に出るつもりらしい。
こらこら、Sさん。
人生の楽園に出ようって人が、最初に金勘定したらあかんやろ。
もっとロマンチックに生きなきゃ。
でないと、田舎暮らしを満喫することはできませんぜ。
こうして、植え替え作業を終えた我々は、少しだけオリーブのおすそ分けをいただいた。
わずかな作業時間であったが、我々がお手伝いしたオリーブの木が、元気に大きく育つことを願うばかりである。
そして、いつの日か、Sさんが人生の楽園へ出演し、素晴らしきスローライフ手に入れる日を願う。
アグリの会のみなさん、お疲れ様~。
ちなみに、持って帰ったオリーブを、皆さん、塩漬けにしているようである。
3か月ほどで食べられるとか・・・。
果たしてお味はどうかな??