
長崎県は佐世保市、相浦沖のガニ瀬釣行の続きだよ~。
ほぼ心が折れる博多にわ男
ワシの頭には『ボウズ』という文字がくっきりと浮かんでいた。
何もお持ち帰りがなければ、どこか魚市場みたいなとこに寄って帰るかな。
刺身になりそうな魚でも買って・・・
釣師としては禁じ手が脳裏に浮かぶ。
それにしても、この強風の中、釣り人は海を求めるんだな。

どこの磯も満員御礼である。
もう~、みんな、好きねえ~。
ワシもそのうちの一人であるが。
Mr.シマラー氏と赤い走り屋氏の様子をちょいとチラ見。

楽しそうに釣ってはいるものの、やはり状況は厳しいようだ。
本命のアタリは遠い。
そんな中、ひとり余裕をかましているのが炎のダイワマン氏である。

右手のグッドマークが心の余裕を物語っている。
いいなあ・・・。
段々と納竿の時刻が近づいてくる。
パワーゲージでいうと、ワシの残パワーは10%ほどしかない。
納竿まで2時間ほどになったとき、ワシの心はほぼ折れていた。

ふて寝じゃあ、ふて寝。
船が迎えにくるまで、寝とくんじゃあ!
駄々をこねる子供になっていた。
磯際から沖目の遠投、タナもヒトヒロ半から竿1本半ほどまで、ありとあらゆるポイントを探った。
しかし、無反応。
そりゃあ、駄々もこねるさ。
ただ、この時、ひとつだけ心残りがあった。
一箇所だけ探っていないポイントがあった。
そこは左側のワンド上の先の超磯際の箇所。
潮も流れておらず、どうせあそこに投げてもベラくらいしかかないだろうなあと思い、checkしていなかった。
そうだ、そこをcheckして、駄目だったら完全にあきらめよう。

もう一度立ち上がるべく、最後の気力をふりしぼる。
タナをふたヒロほどに調整し、checkしていなかった左側の超磯際に仕掛けを投入する。
潮は全く流れていない。
やはり、駄目かな・・・
そう思ったとき、ウキに微かな反応が。
おや???
と思った瞬間、ズドン!!
ま・まじか!!
心の準備が・・・。
ましてや、超磯際。魚は磯際の底へ走る。
やばい。
ラインが切れるパターンや。
竿を沖に突き出し、魚を磯際からなんとか離す。
とれるかも・・・。

とれたーー!!
意地の1尾。
誰だ??ホントはあきらめてたくせに~とか言ってる人は。
しかし
これで帰りに魚市場に寄らずにすむ。
まあほとんど、ラッキーあたりとはいえ、この1尾はメチャ嬉しい。
この日ワシが釣ったのは、これだけ。
本当に厳しい釣りだった。
まあ、でも刺身が食えるから、満足っす。