長崎県平戸市生月町、中江の島釣行の続編。
博多にわ子は根魚と出会えるのか。
夜明けとともに磯にあがった博多にわ男とにわ子。
今年は、博多どんたくも中止となり、暗~い空気に包まれておるからにして、ここらで一発どか~んと大物を釣って大騒ぎしたいではないか。
美味しい根魚を酒の肴に、ぐでんぐでんに酔ってみたいわさ。
朝日を浴びながら、博多にわ子は仕掛けの準備を整える。
頼むぜ!にわ子!!
晩酌用の根魚は、にわ子にかかっておるぞ!
おいおい、もっと真面目にやりなさい。
竿の先から日の丸出して、どうすんのさ。
頭には『あっぱれ』が上がっとるじゃあないの。
そんなことでは、立派な『根魚釣り隊』は結成できないぞ。隊長兼隊員、頑張れ。
だから・・・
真面目にやりなさいってば!!
投げ縄で魚がかかるんなら、誰も苦労はせんばい。
ま、ある意味
それで捕まえられたら、一芸芸人でデビューも夢ではないがな。
そしていつものように・・・
そしてやはり、釣れない時間が長~いこと続くのだ。
朝マズメのロマンタイムも全く魚の反応が無し。
何せ
エサ取りの姿すら見えないという海の状況。
みんな何処へ出かけてるのだ?
お昼も近づいてきたので、ワシは諦め半分と気分転換を兼ねて、昼飯や。
なんでこうも、磯の上で食べるにぎり飯は美味いのかな。
なんてことない、コンビニのかしわ飯だが、妙に美味いんだよな。
にぎり飯にかぶりついているワシの頭上では、トンビがワシのにぎり飯を、虎視眈々と狙っている。
ワシの頭上を旋回し続ける。
あげないよーー!!
これはワシのにぎり飯じゃ。
ワシとトンビの攻防が繰り広げられる中、博多にわ子は・・・
もう、座り込んどるじゃなかね。
そんな体勢で釣りになるとね?
何か?って、何かじゃありまへんがな。
早く釣ってくれないと、晩酌の肴がないとばい!
気張って、釣ってくれ~。
それにしても、本当に海の様子がおかしい。
いくら釣れないといっても、こんなに魚の反応や生命感が感じられないのは珍しいのだ。
潮はゆっくりだが、トロトロとは流れている。
何らかの反応はあってもよいのだが。
そんなことを考えながら、ワシがにぎり飯をほおばっていると
おやおや??
にわ子の竿が曲がっとるぞ。
ついに、ついにやったか~??
竿の曲がりから、まずまずの魚だと推測できる(ただし、魚であれば・・・だが・・・。)
足元まで寄せてブリ上げる。
おおお!
良い魚ではないか!!
アラカブ(カサゴ)の良型。
こいつは立派なお刺身サイズである。残念ながら尺はなかったものの、29cmの大きなアラカブ。
よくやった!!にわ子!!
でかしたぞ。
このあと、なんとなんと、26cmの良型アラカブを追加した博多にわ子。
ご立派。
しかし、そのあとは・・・
全くあとが続かなかった。やはりどこか海の様子はおかしいのだ。
小魚(ベイト)が全く視認できない状態だから、ジグを投げてもエギを投げても、全く反応がでない。
いったい、にわ子はどれくらいの回数を投げただろうか。
お昼を過ぎたあたりから。完全に疲労困憊。
この時、にわ子がにぎり飯をパクついたことは言うまでもない。
まあしかし、良型を2尾釣ったのだから、いいじゃないの。
ワシは未だにゼ~ロ~なんだから。