
痛手をおったときの出来事。
注意していたのに・・・
少し前の出来事である。
鳶(トビ)のハンティング能力がいかに高度で優れているかを思い知らされた。
佐賀県の磯で釣りをしていた時のことであった。
この日も博多にわ男はいつも通り、小魚にもてあそばれていた。
釣れた小魚をリリースする。
すると、どこからともなく
バサッツ!!と瞬間的な羽音をたてて、鳶がそのリリースした魚をすごいスピードで狩りにきた。
うわ!!
びっくりする間もなく、小魚を鋭い爪で掴み、瞬時に去っていく。
なんという速さだ・・・。
どこでワシが小魚を釣って、リリースするのを見ていたのだろう。
鳶の視力って・・・すごい。
鳶の視力は人間の8倍~10倍くらいあるらしい。
2kmほど離れた距離でも、望遠鏡をのぞいているかのように、獲物がはっきりと見えるんだとか。
50mの距離からアリの動きが見える目をもっているのだそうだ。

小魚ハンティングを終えた鳶は、一定の箇所でじっとこちらを観察しているようだ。
ワシが小魚しか釣らないものだから
「もっと大きいやつを釣って、俺にくれ!」
とでも言ってるかのよう。
くそっ!ワシだってでかいやつを釣りたいんだよ!!

小魚(エサ取り)しか釣れない釣りに、本命を仕留めるべく、色々と試行錯誤していると、完全に釣りに没頭し、鳶のことなんぞすっかりと忘れていた。
少し休憩だ・・・。
そう思い、お昼ご飯に用意していた弁当を広げ、メインディッシュの唐揚げに箸を伸ばそうとしたとき
上空から
バサバサバサッツ
と聞き覚えのある音が。
その音が聞こえるや否や
ワ・ワ・ワシの唐揚げの姿が消えたーー!!
うかつだった。
前にもやられて、気を付けていたはずだったのに、鳶に唐揚げさらわれたーー!!
しかもやつの足が弁当に突っ込んだものだから、弁当が全て散乱。
ワ・ワ・ワシの昼飯が・・・ジ・エンド・・・。

めっちゃブルー・・・。
小魚からもてあそばれ、鳶に昼飯をもっていかれ、めっちゃブルーになるにわ男。
そんなときでも
にわ子は目的の魚を釣って余裕なのだ。
またまたそのドヤ顔に・・・ブルー・・・。


これ、その時にわ子が釣った魚ね・・。
上の写真がアコウ(キジハタ)に下の写真がアラカブ(カサゴ)。
あ~、今思い出してもむかつくぜ!!

なおもワシの上空を旋回する鳶。
「もう何にもないぞ!!」
そんなことを叫んでも、唐揚げで満足している鳶は意に介さず、ワシの上空を旋回し続ける。

博多にわ男、完全に戦意喪失。
釣り人の皆さん、鳶には気を付けようぜ・・・。

