
鷹島の磯で釣ったチヌを料理
問題はチヌ独特の香りをどうするか・・・
鷹島の磯で何とか手中にしたチヌ。
自宅までエアポンプで酸素を送りながら活かして持ち帰る。
さて
ここからがチヌの場合、どう処理するかが勝負。
実はワシ・・・本来、あまりチヌが好きではない。いや、好きではなかったといっておこう。
何故なら、刺身にしたときに、身がなんとなく水っぽくて、独特の臭いがするからだ。
特にこの臭いが苦手であった。
ぶっちゃけ、ちょっと臭い。
しかし、今日はこうして活かして自宅まで持って帰ったのだから、どうにか美味しく食したい。


まずはいつもののように、半締めにしてエラを切り、しっかりと血を抜く。
血を抜いたあとで、神経を締める。
ここまではいつもクロ料理でやっている手順。
ウロコをとり、三枚におろし、腹骨をそぎ、血合い骨を取り除く。
さあ、ここから。
いつもよりもここからさらに手を加える。
① バットに切り身をならべて、塩を両面にふる。
② これを冷蔵庫に15分ほどいれておく。
③ バットに水がたまる(これが水っぽさと臭いのもと)。
④ 身に着いた塩をしっかりと洗い流し、氷水でしめる。
⑤ キッチンペーパーでしっかりと水けをふきとる。
これで下処理完成!
この下処理を経て作った刺身。

まず、ワシが苦手な臭い。
・・・・・
うんうん、全くナシ!!塩の効果抜群だな。
しかも新鮮な身の歯ごたえはそのままに、しっとりとして、旨味も強い気がする。
大成功である。
大変美味い!
次は海鮮サラダ。
玉ねぎをスライスして水にさらしたものと、チヌの身をたっぷりとミックス。
血液がドロドロのワシにとっては、玉ねぎは必須アイテム。

塩昆布とオリーブオイルのドレッシングが、こいつらによく合う。
血液サラサラな一品。
やはりこれも臭みが全くなく、美味し!!
そして、最後に切れ端でつくったもの。
大葉と胡麻を加えて醤油をかけていただいた。

大葉と胡麻の香りが美味さを倍増させる。
酒によく合う一品である。
今回、下処理を頑張ってみたが、このひと手間を加えることで、苦手なチヌの水っぽさと臭いを封じ込めることができた。
この味であれば、全然いける。
いや
むしろ、かなり美味い。
今度、他の人にも食してもらい、感想を聞いてみようと思う。