山口県徳山市、瀬戸内海への釣行。
発病してしまったにわ男。
吾輩は阿保である。
名はにわ男という。
どこで生まれたか頓と見當がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所で釣りに行きてえーと叫んでいた事丈は記憶して居る。
(秋目胆石『吾輩は阿保である』の冒頭より)
あああ。。。ほんまにワシは阿保やあ。。。
週末、天気予報を確認すると、暴風や雨の予報・・・。
こりゃ釣りは無理だなあ・・・。無理・・・。でもお魚と遊びたい・・・。
思案・・・。
そしてワシがたどり着いた結論。
工場萌え~!!
って、違うーーー!!
???それはそうと、ここはいったい何処なのさ。
そうここは山口県徳山市徳山港である。
ワシがたどり着いた結論、それは九州が暴風ならば、風のない所に行けばよいではないかということ。
それは瀬戸内海なのである!!
ここは各地が暴風の時でも、たいがい風が穏やか。特に北の季節風が吹く時でも波も風も穏やかである。
てな訳で、北部九州の暴風をさけて、何と徳山くんだりまでやってきてしまったのである。
何でわざわざ釣りをするためにこんな所まで行くのか・・・。
よくよく考えると本当に阿保であるが、この時は自分のことを阿保だなんて微塵も思っていない。
これが阿保の阿保たる所以である。
夜中の12時に自宅を出発し、えっちらおっちらと九州自動車道、そして山陽自動車道を通り、途中休憩をはさみながらおよそ3時間半の旅。
軽く飯を食って、徳山港までやってきた。
さすが瀬戸内海。風は穏やか。煙突の煙が上へまっすぐに上がっている。波も穏やか。
そして港には釣り人がいっぱい。
さあ、いざ行かん!
長い道中を耐えて瀬戸内まで来たのだ
釣りまくらんといかんやろお!!釣るば~い。でっかいのいっぱい釣るば~い!!
おおお!
にわ子も気合入ってるじゃねえか!
気合十分にワシらが上がった磯は、徳山港から出てほど近い、洲島というところ。
全然予備知識がない中、ここがどういうところなのか全くわからんが、雰囲気は良い感じ。
ワシらは東側の磯へ。
足場もそこそこ良い。
さあ、釣るばい!
せっかく徳山まで来たんだから、丸々と太ったにわ男・・あっ、間違えた・・丸々と太ったクロを沢山お土産に持って帰り、クロのお刺身パーティーをするんじゃ。
頭の中はお花畑、釣れる魚のことしか浮かんでこない。
そりゃそうだろう、ここはお魚の宝庫、瀬戸内海だぞ。
ほ~ら、さっそくワシの竿に反応が!!
手のひらサイズの真鯛。いわゆる、チャリコってやつだな。
真鯛としては小っちゃいので、リリース。
そうワシは仏のにわ男と呼ばれる男。無益な殺生はしないのである。
しかし・・・よくよく考えてみると、この時のタナはふたヒロの固定。しかもノーガン(ガン玉なし)の浅ダナねらいであった。
こんな浅いタナで真鯛???
ちょっと嫌な予感・・・。
そしてその嫌な予感は現実となる。
その後も釣れるは釣れる!!手のひらにも満たないようなチャリコが!!
タナを調整しても、釣るポイントを変えても
小っちゃなチャリコが嫌というほど釣れるのだ。
こんなはずでは・・・こんなはずではないのである。
ワシの希望は丸々と太った30㎝オーバーのクロちゃんなのだ。
マジで心が折れる・・・。
望みの綱はにわ子だ。
チーーーン・・・
なんだ、なんだー。
その背中から溢れんばかりの絶望感は!!
しかもすでに片付けちゃってるじゃないの。
そう、あまりにも釣れないので、ポッキリと心が折れちゃったんだな。
納竿時刻の1時間半前には心が折れて片付けてしまった。
やってしもうた・・・。
わざわざ山口までやってきたってのに、このありさま・・・。
マジで
阿保や!!
当然、帰路も同じ道を通って帰るわけで、同じ時間を要するわけで・・・
二人とも無口だったことは言うまでもない。
あああ!!
遠くまで来たのに、ボウズだぜえええ!!
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
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