
フェリー太古に乗り込んだ一日目、起床するとそこは小値賀島!いざ出陣である。
早朝4時30分、小値賀港に到着。まだうす暗い中・・・。
わしのチケット手配ミスにより、一行よりも一日早く五島入りすることになった、にわ男チーム。
フェリーで熟睡するために、個室を手配し、乗船。
およそ5時間の船旅がスタートした。
船室の様子がこちら。
フェリー太古のツインルーム #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
途中、宇久島に寄港する際に一度目が覚めたが、それ以外は熟睡。
午前4時30分、小値賀島に到着。
まだうす暗いので、フェリーターミナル内にある仮眠室で休憩することに。
エアコンもあり、まずまずくつろげる。
午前8時にレンタカーが届く予定なので、それまで時間がある。
そこで、小値賀港を少し探検してみる。
何やら海手の方で人の気配がするので、行ってみると、地元のご老人達が早朝魚釣りをしているではないか。
さすが小値賀島。
どうやら鯵を生餌にイカを狙っている様子。
夜が白み始めるまでに数杯あげてたな。
じっちゃん達が早々に帰ったので、海を観察していると、何やら魚影が見える。
よ~くみると、まあまあのチヌ。40cmくらいかな。
5~6匹の群れで岸壁についたカキ殻をツンツンしている。
すごいね、小値賀島。
その後しばし小一時間ほど仮眠していると、携帯が鳴る。


やさしそうなおばちゃんが待っていた。
超簡単な手続き(住所氏名・連絡先を書くだけ)で、24時間の使用料4000円を前払いして完了。
車両の返却は次の日の朝、港にカギをつけたまま乗り捨てでいいんだそうな。
素晴らしいシステムじゃあーりませんかあ!
小値賀島巡り、スタート!
小値賀島にはコンビニこそないが、スーパー、飲食店、銀行等々、生活に必要な施設は一通りそろっている。
スーパーは朝早くからあいているようで、そこで朝食を買い込み、島巡りがスタート。
まずは島の北西部、「斑(まだら)島」にある「ポットホール」を目指す。
島の中心部を抜けると、いたるところに黄色い交通看板を目にする。

”牛に注意!”
って、何をどう注意するんじゃ?
そもそも車道で牛に注意しなければならんほど、牛が通るのか?
しかもこの看板、相当の数があちこちにある。
あとで島を巡っている途中で気づくが、確かに牛舎や牧場がかなり存在する。
でも、車道では一度も牛と出くわさなかったぞ。

ポットホール
ポットホールって何?
という疑問を胸に抱きながら車を走らせていると、メチャ景色の良い場所に出る。


謎の鳥居を抜けて、海岸線に向かう。
ゴツゴツとした岩場が眼下に広がる。
その昔、火山の噴火によってできた小値賀島の名残か。


「西海国立公園斑島」とある。
んで、肝心のポットホールとやらはどこじゃい、と周囲を見渡すと、矢印がポツンと。
なんだか宝探しである。

これがポットホール。
この穴の中にこんな感じの玉石が鎮座する。

確かに奇岩である。
なんでも、荒波が穴に入り込む際、中の石をぐるぐると動転させ磨いたためできたのだとか。
信じるか信じないかはあなた次第です!(by 都市伝説)
次に向かったのは斑島の漁港
実は気になっとったんよねえ~。
ポットホールに行く前に漁港があって、釣り人がかなり見えていた。
何を釣っているのか知りたいやん!
ということで、漁港に偵察。
朝見た時には5~6人くらいの釣り人がいたが、偵察時にはひとりの釣人と見学の方のみ。
見学をしていた初老のおっちゃんは、釣り人のことを「親方」と呼んでいた。



たしかに、ガンガゼを放り込むと、竿先に明確なあたりがクンクンとくる。

毎投ごとにアタリがあるものの、食い込むまではいかない。
ガンガゼが綺麗に芯まで食われてあがってくる。
そう簡単には釣れないようだ。
しかしこんなに毎投、毎投あたりがくるなんて、なんと魚影の濃いことか。
しばらく見学していると

そんなことを親方が言い放ち、待っていると竿が大きく海面方向へひん曲がった!!!
キターー!!!
親方は力の限り竿を立ててファイト。
強いひきに70歳越えの親方が闘いを挑む。
そしてぶりあげたのは

こ、こ、こんなんが普通に波止場で釣れるんかああああい!
ここの漁港、すごかああああ!
しかも親方、午前中だけでこのイシガキを含め、計4尾をあげていた。
なんでも、親方は魚釣りをするためにこの斑島に移住してきたそうだ。
餌は干潮時に自分でとりに行くのでタダ。
道具はずっと大事に使っている竿。
自分で食べる以上に釣れた魚は、漁協に売りに行くのだ。
移住して既に8年。
何という生き様。羨ましくもあり、感服せざるをえない。

親方との別れを惜しんだ後、赤浜海岸へ
火山を源流とする小値賀島。
それを象徴するのが島の南西部にある「赤浜海岸」。
火山岩の砂礫でできた珍しい海岸である。


山の岩肌も赤い。

な~んか、ガイドブックみたいやーん。
うん、いい、いい。
観光協会のみなさーん、ガイドブック作るよ~^^
旅館にcheckインする前に、辛抱できなかったので、一時間ほど魚釣り。
本日の宿は、小値賀港のすぐ近くにある「小西旅館」。
チェックインまで少し時間がある。
目の前は海。
となればすることはただ一つ。
釣り!
一時間ほど竿をだしたが、にわ男が釣ったのはメダカみたいなチャリコばかり。
しかし、にわ子はやるね。
にわ男が撒いた撒き餌を狙って竿をひと振り。
すると

あったまくる~。
にわ子は一回も撒き餌投げとらんとばーい。
俺の撒いた撒き餌ゾーンに投げただけばい!
なのになしてーー。なしてワシにはこんで、にわ子にくるとねー。
あたまにきたけん、「さかなくん」にしてやった。
旅館に荷物をおいて、旅の楽しみ、晩飯!
旅館をでると、すぐ近くにメイン通りがある。
寿司屋からちょっと小洒落た食事処、スナックまで色々選べる。
そう、晩飯だ。
通りを歩いていると、ひときわ賑やかなお店があった。

焼鳥「こにし」とある。
入ってみよう。
賑やかな店はきっと美味いはずだ。
これが大正解。
店内は早い時間にも関わらず、ほぼ満席。
大将とそのご家族が、忙しそうに働いていた。


忙しい中、無理を言ったにも関わらず、刺身を切ってくれた。
もちろん、焼鳥はどれも美味しかったが、なかでも、豚足が絶品!
濃厚でトロトロで味わい深く、最高であった。
こいつらがあれば酒がすすむ。
地酒はないとのことで、壱岐焼酎を流し込む。
至福。
何よりも大将の人柄や息子さん、奥さんの接客が人情味があって良かった。
島の優しさに触れた瞬間であった。
ご馳走様!
明日に備えて就寝。明日は皆と合流や!
小値賀島を堪能し、明日に備え就寝しようとした頃、明日合流する予定のメンバーから楽しそうな写真が送られてきた。
博多港から出発した一行。
楽しそうな船内。
いいねえ!

顔は個人情報につき、隠します。
あしからず・・・。